家でひとりで今夜もカレーで

つれづれに、カレー記



【番外編】明治の洋食&カレーセット(レストラン雪花亭・五島軒本店)

12年ぶり2度目の函館。
教会群をへぇー、とか、ほほぉ〜とか、わかったようなつもりで見て回るも、所詮文化的素養も宗教的興味もさほど持ち合わせない身の上。
坂道のアップダウンで早々に疲労と空腹。こりゃランチでも入れないと召されてしまうと、食事処を探す。

たしか12年前には、夜景を見た帰りに立ち寄ったと記憶している洋食の名店・五島軒に再訪してみる。
オープン11時半の5分ほど前に到着してしまい、ホテル側の入口から様子を伺ったところ、すわ闖入者と通報されることもなく、整理番号1の札を渡され、ロビーで待っててくださいと丁重に案内される。

こんなロビーで入店待ちできる店の、この日最初の皿をいただけるとは今も昔も分不相応甚だしいのだが、空腹には抗えない。
ほどなくレストランに案内されると、内装やら従業員の方やら、よく行く安いファミリーレストランとはまったく異なる雰囲気。
いやボクこんなん慣れてますよヅラをして、席に着きメニュウを眺める。

12年前に食べたものを覚えてはいないが、とりあえず我がソウルフードでもあり、ここの名物でもあるカレーは外せない。
プラスアルファで、やはりこういうところでは色々食べてみたい、懐も決して暖かくはないという状況に応じてくれるセットが用意されてるのはさすがの名店。

思わず、あげみざわ〜、と嬌声を発しそうになる。コレで二千円ちょっと。
よく考えたら定食屋で同じ値段を払えばこれ以上に盛りだくさんなテーブルを作れるのかもしれないが、そういうのとは違う様式美にテンションあげみざわ。

スープをひとさじ啜り「あっ」とかすかな声をあげてみたり、サラダをいただいたりブロッコリーを端に避けたりし、前哨戦は終了。
いよいよ本丸のカレーライス攻略にとりかかる。

イギリス風カレーとのことで、どんなんかと思いきや、食べてみたら我々日本人に馴染んでいる、安定の味といったカレー。ドッシリしっかりコクがある。
辛さが物足りなければガラムマサラを投入することもできるし、薬味に福神漬けの他、らっきょ、紅しょうが、干しニンニク、ピーナッツと用意されており、飽きる方が難しい。
他の料理もやっつけてる間に結構冷めたりもしてしまったが、最後まで美味しくいただけて大満足。

セット全体として惜しむらくは、自分のテーブルテクニックでは、ちょっと食べるのに難儀したことか。
コロッケはナイフで切るとムリョっと中身が飛び出すし、サラダはパラパラなんでフォークで取りづらいことこの上なかった。

仮に次の来訪がまた12年後になるとしたら、もう老境に差し掛かっている頃。
今の時点でナイフやフォークが上手に使えないというのも相当なみっともなさであるが、12年後には惨めさも加わり、それはもう目も当てられない光景になるだろう。

次回来訪の折までに、年相応のマナーを身につけるか、或いは諦めて単品のカレーとか食べやすそうなメニュウをチョイスすることにするか。

そんなこと思いつつ食後のコーヒーを喫す。

とりあえず東京に戻ったらガストかサイゼリヤでも行こうかな、とか思ったり。


明治の洋食&カレーセット(レストラン雪花亭・五島軒本店) ☆☆☆★