家でひとりで今夜もカレーで

つれづれに、カレー記



銀座カリー中辛(明治)

どうも微妙にツイてないな、という日がある。
特筆すべき不運・不幸に見舞われたわけではなく、何となく巡りが悪いな、と感じる出来事が群発する。そんな一日。

昼食をとったファミリーレストランで788円の会計に対し、絶対に1,008円を出し、店員もそのように確認していたのに、お釣りが219円だったこと。
仕方ないのでもあ1円出そうとしたら、機械でやっているからと拒否をされたこと。

満員電車にて、0.1トンはあろうかという汗だくの巨漢に激しく押しつぶされたこと。

スーパーにて缶ビールを買ったら、レジスター係がカゴをグイッと引き寄せ、ビールが端から端まで転がったこと。

どれも、取るに足らぬ出来事ではあるのだが、同じ日に重なると何となく気持ちがどんよりとしてくる。
もしかしたら、私の残りの生涯はすべての日がこんな感じなのかもしれない。そんな気さえしてきてしまう。

なに、こんなものは気の持ちよう。むしろツイていたんじゃないかと無理やり考えてみる。

カードの使えないファミレスで、札入れを忘れたりしなくて良かった。
もしそんなことになっていたら、食い逃げだと思われるところだった。

満員電車で密着されたのが巨漢の男性ではなく、女性だったりしなくて良かった。
もしそんなことになっていたら、痴漢冤罪を吹っかけられるところだった。


ポリアンナ的に無理やり気持ちを陰から陽に持っていき、用意する夕食。

ビールを転がされたときに一緒に買っていた一品。これが美味ければもうオールオッケー、すべて世はこともなしである。

いきなり金言が。
ちょっとやそっとイヤなことがあったぐらいでああだこうだ言いなさんな、ということか。

『ひと皿のぜいたく、伝統洋食』
『TRADITIONAL TASTE』
などと箱に書いてあるのもハッタリではない。コクのある、いかにも昔ながらの洋食屋といった味わいのカレーである。
薄切りの牛肉がもたらす幸福感。こういうのエエ感じ。

少し食べ進めたところでシークレットウエポン投入。

賞味期限5日オーバーの鶏卵。生食はやめておこうと、パウチとともに茹でていた次第。
確かな旨味のカレーに、自身の存在感もさることながらカレーを更に引き立てる役割も果たすゆで卵。
例えていうなら、アンリとピレス、春日と若林、高森朝雄にちばてつやといった黄金の組み合わせ。億泰も涙を流して喰らうことだろう。


確かな満足感とともに食事を終え、ああ私はツイてるなあ。無理することなくこんな美味しい食事にありつけるなんて、何て運が良いんだ。
なんて思えてきて。

この週末は競馬の祭典・日本ダービー。
最も運の良い馬が勝つといわれているレースであるが、さて。


銀座カリー中辛(明治)☆☆☆