家でひとりで今夜もカレーで

つれづれに、カレー記



カリー屋カレー辛口(ハウス食品)

億万長者とはいかずとも、それなりに年齢相応の財を成した者が若かりし清貧の頃を振り返るのはそれなりに様にもなるだろう。
が、今もって同年代の平均値にも中央値にも遠く及ばない低所得者が、かつて愛食していた廉価品に懐かしさを感じ目を細めていたりしたら滑稽千万。

「おっ、コレなっつかしいなー。ひさびさに食ってみるかあ」

などと言って手にとる姿の惨めさたるや、万年球拾いだったOBが先輩ヅラして部活に顔を出す様子のごとし、である。

そんな中学のときの渡辺先輩(アダ名・チリ)のような醜態を晒して購入してきたのがこの一品。

安売りしてなくても100円程度、ドラッグストアとかなら税抜78円で売っているお財布にやさしい商品。一人暮らし始めたての頃は本当によく食べていた。たしか当時は68円だかで売ってた店もあったと思う。

聞くところによると、レトルトカレーの売上ナンバーワン、20%という圧倒的シェア率を誇るシリーズらしい。
そりゃそうだろう。天下のハウス食品がこの値段で出していたら、太刀打ちできる者などいるわけがない。

食べてみて、あれ? と首をひねる。
不味くはない、全然不味くはないのだが、かつてうめーうめーと喜んで食べていたような感じにはなれない。
カレーとして普通は普通。が、妙に口ざわりが良くなく、前からこんなんだったかなと。

久しく食べていないので、もしかしたら材料等商品の中身が変わっているのかもしれないし、こちらの舌の方が変わったのかもしれない。
というより、100円しない商品にしのごの言うのがそもそも違うのかもしれない。

今もきっとコレで腹を満たしている金の無い若者は大勢いるのだろう。
ボーイズビーアンビシャス。私のような金の無い中年になるなかれ。

随分と安上がりで済んだ夕食を終え、床の埃をひとつまみゴミ箱へ。


カリー屋カレー辛口(ハウス食品) ☆☆