家でひとりで今夜もカレーで

つれづれに、カレー記



【番外編】カツカレー(カレーハウスジョイフル@福島競馬場)

はるばる福島まで、わざわざお金を落としにのこのこ出向く救いようのない阿呆がこの世には存在する。

春のGⅠひと休みの週、私は福島競馬場に初来訪し、手痛い歓迎を受けていた。

土曜日散々やられて、日曜日の午前のレースもなかなかの惨状で、ぼんやり虚無に包まれて逍遥していた私は、地下のフードコーナーへと足を踏み入れていた。

普段の私は、競馬場グルメなどというものには見向きもしない。
あまりコスパコスパ言うのも好みではないのだが、こういう場所の飲食品は価格と提供される品のクオリティにギャップがありすぎるのが常。当方惜しげもなく映画館料金をはずめるほどの上級国民ではない。

が、このときは少しでもいつもと違う行動をし流れを変えたかったのか、それとも単に来る前にマーケットなりコンビニなりに立ち寄る暇がなく、空腹を満たすには必然だったのか、気がついたら軒を連ねる飲食店のひとつの前に立っていた。

最初、かのファミレス・ジョイフルのグループ店舗かなとも思ったが、後日検索してみたところどうやら無関係らしい。
負けが込んでる男の注文など決まっている。

「カツカレーください」

溺れる者は何とやら。思わず基本のキのゲン担ぎに打って出てしまった己を振り返ると、ただただ笑止。

さほど待たずに提供されたのがこのひと皿。

こういうところのカレーってこういうんだよなという、いかにもな一品。
お子さまからの発注も念頭に置いているのだろうか、甘めの味付けのカレーを、ご飯とカツにからませてパクつく。
そこにさしたる刺激はなく、むしろ懐かしさにも似た安心感を覚える食体験。
競馬場にて、勝負の合間に過ごす憩いのひとときとして、極めて正しいような気がしてくる。

ほどなく完食し、さあ午後のレースはと競馬新聞を開く。
店の名前のように、喜びにあふれた後半戦となるかどうか。


その後も馬券はボコボコにやられた。


カツカレー(カレーハウスジョイフル@福島競馬場) ☆☆★